Dream。~君と私の応援歌~
「詠斗は!ずっとそばにいるよ!信太には感じないの?詠斗がそばにいるって……」
「感じるわけないだろ。雫もあいつなんか忘れろよ。死んだ奴を永遠に思い続けるとか、正直イタイよ?」
信太は笑いながら、私のギターを触った。
「触らないでっ!!出ていってよ!」
こんなやつ、だいっきらい……!!
信太がヘラヘラと「こわっ」とベッドから立ち上がった。
「いやさー。今度、お前の高校と試合するんだよ。だからさー。偵察に来ようと思って!詠斗みたいな化けもんいたら嫌じゃん?」
「……まさかっ!またケガを負わせるつもりなのっ?」
そんなの!!絶対許さない!
選手権大会で、ケガなんてしたら……。
甲子園出場は絶望だもん。