Dream。~君と私の応援歌~


「……お前が泣く必要なんてない。それは俺の問題だし、俺は絶対ケガなんてしねえから」


「……本当に?」


今にも泣き出しそうな雫をみるのが辛くて、俺は雫を抱き締めた。


「大丈夫だよ。言ったろ?俺は、お前を甲子園に連れてくって。だから、ケガなんてしねえよ。安心しろ」


そのときだった。


あいつが入ってきたのは。






「……部室でいちゃいちゃねぇ……」







「お前さ。ふざけてんの?男といちゃいちゃしててさ。……詠斗は忘れたのかよ?詠斗、詠斗、詠斗って……昔はバカみたいに言ってたくせにさ」








 


「そんなもんだったわけな。詠斗への感情って……。見損なったよ。まあ、詠斗はもう死んでるから、お前にとっちゃ幸せなのかもな?でも、惨めだな。詠斗のせいで、詠斗が死んだせいで、自由に恋ができねぇんだから」







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