Dream。~君と私の応援歌~
雫は河川敷で座ってギターを弾いていた。
悲しい音。
俺は雫の隣に座ると、その肩をぐいっと抱き寄せた。
「……もう分かんなくなってきたよ」
弱々しく発したその言葉。
「私、間違ってるのかな。前に進んじゃ……いけないのかな。」
弦を弾く雫の手の甲に涙が落ちた。
どんなに辛かったのか。
もっと早く、俺がお前と出会っていたら……。
その辛さも苦しみも、悲しみも全部分かち合えたかもしれない。