Dream。~君と私の応援歌~
「信太は……イイ人なの。私の大切な人。あんなだけど、私は信太が大好きなの。」
あんなに傷つくこと言われてもこいつは、あいつをそう思えるんだな。
それが、長年一緒にいた幼馴染みの絆。
「俺が入り込む隙なんてねえな。まるで」
「何それ。妬いてるの?」
妬いてるわけねえだろ。
真顔で言ったつもりだが、雫から「顔真っ赤ー」と笑われる。
「うるせーよ」
「フフっ。……絶対勝ってね!選手権大会」
「ああ。約束するよ」
絶対に勝つ。
雫のために。
兄貴のために。
チームのために。
信太のために。