Dream。~君と私の応援歌~


「……俺っ。本気で野球してぇよ。」


ずるしねえで、真っ向から野球してえ。


あいつとも戦ってみてえ。


もう俺の大切なものを、傷つけたくねえ。


俺は立ち上がると、公園を飛び出して走った。


高校に入ってから、本気で野球をしたか?


しなかったんじゃなくて、できなかった。


そんなのは、ただの言い訳だ。


本気で野球をしようとしなかっただけ。


竜に逆らえないなんて、誰が決めた。


きっといるはずだ。


本気で野球したいって思ってる奴が、俺の他にも。

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