Dream。~君と私の応援歌~
竜は、いつものコンビニの駐車場にいた。
他の野球部員と練習もせずに、たむろって笑ってる。
ジュースを飲んで、タバコを吸って……。
「信太じゃねえか。どうした?」
吸っていたタバコを足で踏み潰しながら、竜が近づいてきた。
俺なんかより、何倍もでかい図体。
でも俺は、言うんだ。
「……竜。こんなこと、もうやめねえか?」
「あ?」
「相手校の強者を痛い目に合わせて、俺らがずるして勝つっていうこと……やめねえか?」
声が震えてる。
びびんな、俺。