Dream。~君と私の応援歌~
雫side
前日
「選手権大会、いよいよ明日かー」
隣にいる心春が選手たちの練習をみながら呟いた。
選手権大会……。
信太は、大丈夫なのかな?
あれから、信太には会ってない。
家は近くなのに、姿も見てない。
このまま、何もなければいいけど……。
「雫?どうかした?」
ボーッとしてる私に心春が心配そうに聞いてきた。
「う、ううんっ!何でもない。選手権大会、楽しみだなって!」
「楽しみな分、あそこで負けたら、俺たちの夏は終わる。」
バットを磨いていた透が、私の隣に来て切なそうに目を細めた。