Dream。~君と私の応援歌~
そうだ……。
もし、甲子園に行けなかったら、私たちの夏は終わるんだ。
そう思うと、ぎゅっと胸が締め付けられるように切なかった。
「二人とも!そんな顔しないで!絶対、甲子園に行けるよ!だって見て!みんな本気でしょ!」
心春がその場を盛り上げるように明るい笑顔をみせた。
「本気じゃない人なんて、私たちのチームにいないはずだよ!だから、絶対勝てる!」
なんだか、心春が言うと本当に勝てる気がする。
「そう……だよね!絶対勝てる!透、私応援してるから!絶対みんなで勝とうね!」
私が言うと、透がニッコリ笑った。
「ああ。絶対勝つよ。」
その言葉には強い信念が込められてるみたいに、心強かった。