Dream。~君と私の応援歌~
練習を終えると、私と湊くんは二人きりの部室にいた。
「明日だね。選手権大会……」
「だな。みんな本気で頑張ってる」
帰る支度をしながら、湊くんがどこか嬉しそうに答えた。
その姿にクスッと笑ってしまう。
「……何がおかしいんだよ」
「だって、なんだか嬉しそうなんだもん。湊くん」
「……そりゃ嬉しいだろ。みんなで本気で野球できるんだから。」
本当に変わったな。湊くん。
前は、野球にこんなにも本気じゃなかったのに。