Dream。~君と私の応援歌~
顔が真っ赤に染まるのが、自分でも分かった。
「アツアツお二人さーん。解散、まだ終わってないけどー」
ニヤニヤしながら裕也くんが、私たちをちゃかす。
「雫ー!顔、真っ赤ー!」
心春の言葉に私が手で顔を隠すと、巻き起こる明るい笑い声。
その声にすこしホッとした。
選手権大会でみんな緊張してると思ってたけど、こんなにも明るい。
よかった。
みんなが笑顔なら、私も素直に笑顔になれるから。
詠斗。私たちはこんなにも、笑顔だよ――。