Dream。~君と私の応援歌~
どれくらい、時間が経ったんだろう。
外は真っ暗闇に包まれている。
「……雫っ!!」
病院に心春とチームのみんながやって来た。
ユニフォーム姿のまま。
心春が私のギターを持ってきてくれた。
それを受け取り、私はみんなを見る。
「みんなっ……。試合は?」
「透のホームランで勝ったよ。甲子園出場が決定した」
夏樹くんが透の肩に手を置き、微笑んだ。
良かった。甲子園に行けるんだ……。
「……それより、湊は?」
ホッと胸を撫で下ろしてると、透が真剣な顔で聞いてきた。