Dream。~君と私の応援歌~


診察室に案内され、私と透、湊くんの両親が椅子に座った。

心春や他の部員たちは廊下で待ってる。


テーブル挟んで向かいに座った笛吹先生が、「まず……」と話始めた。


「湊くんの手術は無事終わりました。命に別状はありません」


その言葉を聞いて、全身の力が無くなるようだった。


よかった……。


「良かったな。」


隣に座る透が優しく微笑む。


「うん……。本当に」


だけど、笛吹先生の顔は堅いまま。


< 201 / 326 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop