Dream。~君と私の応援歌~
診察室に案内され、私と透、湊くんの両親が椅子に座った。
心春や他の部員たちは廊下で待ってる。
テーブル挟んで向かいに座った笛吹先生が、「まず……」と話始めた。
「湊くんの手術は無事終わりました。命に別状はありません」
その言葉を聞いて、全身の力が無くなるようだった。
よかった……。
「良かったな。」
隣に座る透が優しく微笑む。
「うん……。本当に」
だけど、笛吹先生の顔は堅いまま。