Dream。~君と私の応援歌~


湊くんの顔をみると、自然と涙があふれてきた。


眠ってる湊くんを抱き締めて、何度も名前を呼ぶ。


「湊くんっ……。湊くんっ……」


今起きたこと全てが、夢だったらいいのに。


夢だったら、どんなに楽だっただろう。


夢だったら、笑い話で済ませれたのに。


そっと、私の肩に透が手を置いた。


「みんな……信じられねえよ。湊が、野球できなくなったなんて。みんな、お前と同じ気持ちだ」


「……うん。分かってる。分かってるけど……」


それでも、悲しいよっ……。


透が優しく私を抱き締めた。


突然のことに驚いたけど、今はそれが心地いい。





























詠斗。



私たちは一体、どうなってしまうの?
























< 204 / 326 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop