Dream。~君と私の応援歌~
湊side
諦め
『もう二度と野球はできません。』
そう言われたとき、俺は本当に死んでもいいと思った。
野球ができないなら、俺の存在意味は何なんだって……。
でもそんなとき、みんながいた。
みんなが、俺を希望へ導いてくれた。
だから俺は、諦めないで生き続けているんだ。
『絶対野球ができるようになるよ』
雫からそう言われて、どこからか自信がわいてきた。
俺はまだ諦めちゃダメなんだって思えた。
雫が、雫の歌が、俺に勇気をくれたんだ。
兄貴。
俺、絶対に野球をもう一度できるようになってみせるよ。
そして、甲子園に行って、
ホームランを打ってみせるんだ。