Dream。~君と私の応援歌~
「俺は、諦めてねえから。周りが、いくら母さんや父さん、先生たち医者が100%無理だって諦めてても、俺は諦めてねえから!100%が何だよ……。俺はそんな確率、全てひっくり返してやる!」
「でももう、野球は無理なの!私だって、湊の気持ちすごく分かるから……。私だって、諦めたくないわよ!!でも、もう……」
母さんの瞳から涙があふれていた。
母さんも、俺の事思って……。
その姿が俺に『もう二度と野球はできない』という現実を突きつけているようだった。
なに、夢見てたんだろ。俺。
「……母さん。ごめん。」
そう一言残して、俺はふらついた足で病院を出ていった。