Dream。~君と私の応援歌~
雫は学校が終わると、いつも俺のところに来てくれる。
それが俺の救いになっていた。
「いや、俺は本当に野球ができるようになるのかなって……」
前ならこんな弱音だって吐かなかったんだろうが、今は違う。
雫なら、俺を励ましてくれる。
そう信じてた。
「……何それ。らしくない。湊くんらしくない」
「……だよな。いきなりごめん」
俺、何が聞きたかったんだろう。
無理矢理会話を終わらせようとすると、雫が俺に優しく笑った。