Dream。~君と私の応援歌~
俺が言うと、母さんが悲しそうに笑った。
「ほんと……詠斗に似てる。」
俺が兄貴に似てる?
嬉しいけどすこし照れくさい。
母さんはフフッと笑うと、大きくうなずいた。
「わかった。父さんにも話してみるわ。……頑張ってね。湊。」
「ありがとう。」
母さんが病室を出ていくと、俺はベッドに腰かけた。
義足を優しく撫でる。
「……ぜってぇ、甲子園に行く」
義足だろうが関係ない。
俺の夢は、甲子園に行くことだ。