Dream。~君と私の応援歌~
しばらくすると、遠くで救急車のサイレンの音がした。
入院してれば、何回もサイレンくらい聞くが、このサイレンだけは俺の心の中の何かを揺さぶった。
嫌な予感がする……。
そのとき、病室のドアが勢いよく開いた。
「湊!!!」
入ってきたのは、透先輩。
その顔は汗だくだ。
「先輩!どうした……」
「片瀬がっ……!!!」
その次の言葉を聞いた瞬間、
俺の心臓が止まったようだった――。