Dream。~君と私の応援歌~
「信太!練習終わったんだね!」
「ああ。……あいつ、大丈夫だったか?」
「気になるんなら、見舞いに行けばいいじゃない」
雫の言う通りだ。
でも、あいつをあんな風にしたのは俺のせいだし……。
あわせる顔が無いっていうか……。
そう言うと、雫がクスクスと笑った。
「大丈夫!湊くんはそんなこと何にも気にしてないから!信太が思ってる何倍も、湊くんは強いんだよ?」
そう。あいつは誰よりも強い。
だから、雫が惚れたんだ。
俺があいつに勝てるはず、無かったな。