Dream。~君と私の応援歌~
「信太ー!ちょっと待ってよ!!」
後ろから声が聞こえて振り返ると、ギターを重そうに背負った雫が走ってきていた。
「雫ー!遅えよ!はやく……」
言いかけた俺の目に飛び込んで来たのは、大型のトラック。
トラックの運転手は目をつぶっていた。
まさか、居眠り運転!?
そのトラックは真っ直ぐ雫に向かって突っ込んでくる!!
このままじゃ雫が!!
「雫!!危ねえ!!!」
「えっ……?」
雫が突っ込んでくるトラックに気づいた。
トラックを振り返る。
全てが、スローモーションに見えた。