Dream。~君と私の応援歌~
全速力で雫のもとに走り、雫をかばった。
トラックが思いきり、俺たちを下敷きにする。
何度も回転し、俺と雫はガードレールにぶち当たった。
全身が痛い。
ぬるっとした毒々しい血が、俺の頬を伝う。
きっと額かどこかを怪我したんだ。
俺は眠ったように目をつぶる雫に呼び掛けた。
「……おい。雫。」
しかし、雫はピクリとも動かない。
まさか……。
俺の中で嫌な予感が広がっていく。