Dream。~君と私の応援歌~
信太は力なく俺の方をみると、頭を下げた。
「わりぃ。雫を……守れなかった」
「……お前は何も悪くない。だから謝るな。」
そうだ。こいつは何も悪くない。
悪いのは、そばについてやれなかった、俺だ。
「そうだよ。信太くんは何も悪くない。……雫が危険な目に遭ったって、一番に私たちに伝えてくれたの……信太くんだもん」
心春先輩が涙ながらに訴える。
「居眠り運転の車がいきなり突っ込んできて……咄嗟に雫をかばったんだけど……守れなかった」
悔しそうに唇を噛み締める信太。