Dream。~君と私の応援歌~
「えっと、2年生はセカンドの五十嵐勇人くん。投手の甲斐良樹くん。」
勇人先輩と甲斐先輩が頭を下げる。
「それで、1年生がファーストの東野一輝くんに、サードの坂本亮くん。で、センターの根本裕也くん。そして、レフトの綾野湊くん。」
雫が俺の方をみた。
俺のことも忘れてるんだな。
そう思うと胸が苦しくなる。
「あと、新しく入った雫の幼馴染みの柴田信太くん!!甲斐くんと同じ投手なの。一応、このみんなで甲子園出場が決まってるんだ」
「甲子園……。すごい」
雫が目を輝かせて心春先輩をみた。
お前も、見届けていたのに。
俺たちが甲子園にいくまでを……。