Dream。~君と私の応援歌~
「……綾野くん?」
雫の声でハッとする。
「大丈夫?」
心配したような顔で、俺をのぞきこむ雫。
ヤバイな。これ以上雫といると……。
「ああ。大丈夫。……えっと、それでこれがお前が使ってた作詞ノート」
俺はギターケースと一緒に置いてあった、雫の作詞ノートを手に取った。
正直、雫の作詞ノートの中身なんて見たことがない。
どんなことが書かれてるんだろう。
ふと、雫をみると、ギターケースについているお守りを見つめていた。
たしか、それは兄貴からもらったって言ってた……。