Dream。~君と私の応援歌~


「……ん。……綾野くん」


誰かから、名前を呼ばれてる。


そっと目を開けると、飛び込んできたのは雫の顔。


「えっ!?雫!?」


ベッドから起き上がると、雫が「しーっ!」と人差し指を唇に当てた。


「病室から抜け出してきたんだ。綾野くんに見せたいものがあって。」


「俺に……?見せたいもの?」


雫はうなずくと、「来て」と病室を出ていく。


時計をみると、時刻は夜中の1時。

こんな時間にどこに行くんだ?


気になりながら、雫の後についていくと、
階段の前についた。


たしかこの階段を上れば、屋上のはず。



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