Dream。~君と私の応援歌~


「……綾野くん。手伝うよ」


雫が俺の手を握った。


俺の足がこんなんだから、気を遣ってくれてるんだな。


「ありがとな。」と礼を言って、一段ずつ手すりを支えに階段を上っていく。


よろけてこけそうになると、雫が支えてくれた。


それを繰り返しながら、階段を全て上りきると、雫が屋上のドアを開けた。


その瞬間、俺の目に飛び込んでくる満天の星空――。



< 263 / 326 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop