Dream。~君と私の応援歌~
これで、良かったんだ。
もうあいつに迷惑はかけたくない。
どうせ、俺はもうすぐ退院だ。
あいつに関わることもない。
俺が、甲子園の夢を諦めればいいだけ。
『もう、綾野くんに関わらないから』
なのになんで、その言葉が刺さってるんだ。
「……雫。」
なんで俺たちはこんなにも、すれ違うんだろう。
大好きなのに。
世界で一番大切なのに。
輝き続ける星たちが、妙にうっとうしくて俺は空を見上げることができなかった。