Dream。~君と私の応援歌~
綾野くんと話さなくなって、2週間が過ぎた。
野球部のみんなは甲子園が近づいてるからって、最近お見舞いに来なくなった。
きっと忙しいんだね。
みんな、練習頑張れ。
私が病室から窓の外をみていると、病院から綾野くんとお母さんとお父さんと思う人たちが出てきた。
「綾野くんっ……!!」
笛吹先生が綾野くんに微笑みかけるけど、綾野くんは無表情のまま。
綾野くん、もう退院するんだ。
そうだよね。あんなに歩けるようになってるし。