Dream。~君と私の応援歌~


心配してくれてたんだ。

私のこと。


私の目からもボロボロと涙が流れる。


「お母さんっ……お父さんっ。」


不思議だな。記憶がないはずなのに、二人にはずっと前から会いたかった。

そんな気がする――。


「……もう一人にしないからな。」


お父さんが私の頭を撫でた。


「私、もう退院できるんだって。……家族でまた暮らせる?」


「ええ。もちろん。」


お母さんとお父さんが優しく笑ってくれた。


「ありがとう!大好きだよ」


私の記憶が徐々に戻っていってる気がした。




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