Dream。~君と私の応援歌~
夕方になり、お母さんたちと楽しく話をしていると、コンコンと病室のドアがノックされた。
「どうぞ」
入ってきたのは心春ちゃんと、幼馴染みだっていう信太くん。
信太くんは私のお母さんとお父さんをみると、軽く一礼した。
「信太くんも久しぶりね。随分、大きくなって……」
「……母さん。私たちはちょっと退散しようか」
お父さんの言葉にお母さんがうなずき、「また来るね」と病室を出ていった。
心春ちゃんが「なんかごめんね」とパイプ椅子に座り、謝る。