Dream。~君と私の応援歌~
「私、綾野くんのただの友達だって……。もう『支えなくていい』って……」
話していると、涙が出てきた。
唇を噛み締めて、必死で涙をこらえようとしたけどダメだった。
思いとは裏腹に涙が流れてくる。
「ただの友達って……。ちがうよ!綾野くんは、雫のっ……」
「もういいの。記憶がなくなる前、綾野くんと私との関係がただの友達でも、そうじゃなくても……綾野くんはもう私を必要としてないから」
もう私は綾野くんに必要とされてないんだ。
すると、心春ちゃんが私を優しく抱き締めた。
「そんなことないから!!今の綾野くんには、雫が必要なのっ!」
「……あいつ、強がってるだけで、本当は雫に支えてもらいたいって思ってる。……雫があいつを支えてやらないと、あいつは夢を諦めちまう」
綾野くんが夢を諦めちゃうなんて……。
そんなの……