Dream。~君と私の応援歌~
そう言った一輝の顔は、今までに見たことがないほどの真剣そのものだった。
「……お前を支えるやつは、片瀬先輩一人じゃない。俺たちはみんな、お前を支えるためにここにいるんだ。」
「義足がなんだよ。俺たちで証明しようぜ。義足でも野球ができるってこと。俺たちは、みんなで甲子園に行くんだ」
……俺、何諦めようとしてたんだろ。
全然、一人じゃなかったのに。
こんなにも近くに温かい仲間がいたのに。
俺がどんなに辛いときも、そばには雫と仲間たちがいた。
「……俺。やります。絶対甲子園に行ってみせます」
「私も応援するから!」