Dream。~君と私の応援歌~
俺が固まっていると、雫が顔を真っ赤にしたまま、俺を見つめていた。
「おい。湊。返事っ……」
ニヤニヤしながら裕也が俺をこづいた。
返事?んなもん、決まってる。
俺は雫に歩み寄ると、そのまま抱き締めた。
「……え?あ、綾野くんっ……」
「俺、嘘吐いてた。雫に辛い思いさせちゃいけないと思って……ただの友達だなんて嘘吐いてた。……ほんとは、俺とお前は……恋人同士だった」
支えてもらおう。雫に。
支えてもらおう。みんなに。
雫が俺の背中に回した手をギュッと強めた。
そして、肩を上げ下げして笑う。