Dream。~君と私の応援歌~
その日から、俺のみんなとは違う野球の練習が始まった。
みんなが打撃練習をしていても、俺一人だけは体力作りをしていた。
グラウンドを1周走っただけでも、左足の義足に負担がかかり、息がきれる。
「……綾野くん!大丈夫?」
水を持った雫が俺に駆け寄ってきた。
「ああ。悪いな。」
水を飲みほすと、雫がニッコリ笑った。
「絶対甲子園に行こうね!」
「ああ。……もちろん」
もう俺は諦めない。
『最後まで諦めるな。未来なんてお前の努力次第で180度、360度、変わる』