Dream。~君と私の応援歌~
甲子園の控え室に行くと、既にみんなが緊張した面持ちで準備をしていた。
ユニフォーム姿のみんなは、とてもカッコ良くてついつい見とれちゃった。
「あ、片瀬とマネージャー!ちょうどよかった。こっち来てよ」
夏樹くんにそう言われ、私と心春ちゃんは夏樹くんのもとに歩いていく。
すると、いきなり肩を組まれた。
「え?な、なに?」
「円陣だよ。みんなで心をひとつにするんだ」
心をひとつに……。
「……じゃあいいか。この甲子園が終われば、俺たち3年の時代は終わる。あとはお前らにすべてを託すことになる。新キャプテンは、勇人に頼んだ」
透くんの言葉に、五十嵐くんが照れ臭そうに頭をかいた。
「勇人!しっかりやれよ!」
「はい!頑張ります」
夏樹くんからのエールに笑顔で答える五十嵐くん。