Dream。~君と私の応援歌~
「お礼なんてよかったのに。……まあ、で
ももらっとくよ。俺のために作ってくれたんだろうし。」
「うっわー。上からだなー。お前」
「高峯先輩は、もらったことないんですね。こーゆークッキーやらチョコ」
湊くんがニヤニヤしながら聞くと、高峯くんが顔を真っ赤にさせた。
「お、俺はな!passionがあれば、いいんだよ!!すべては情熱なんだよ!おい、一輝!亮!練習行くぞ!!」
何のスイッチを押したのか、高峯くんが叫びながらグラウンドに出ていく。
「高峯くんって相変わらずアツいよね。」
心春が呟いた。
ほんと、誰よりもアツくて、騒がしくて。でもそんな高峯くんのことを嫌いな人なんて一人もいない。