Dream。~君と私の応援歌~
晴れない気持ちのまま、解散の時刻がやってきた。
夜の7時半。
結局あいつは最後までベンチに来て、練習を見ていた。
途中まで野球部全員とこいつで帰ってから、野球部全員の策略か、俺とこいつの二人きりで夜道を歩く。
全く、あいつら。
野球部全員、俺がこいつのこと好きって勘違いしている。
別に、こんなやつのこと好きじゃない。
隣を歩くこいつをみると、パッと目が合った。
すぐそらす俺。
……あれ?なんで俺、そらしたんだ?
今までなら「なに?」と冷たく言えたのに。