Dream。~君と私の応援歌~
「……なに?」
ワンテンポ遅れてから、俺はこいつに聞いた。
こいつは一瞬驚いたようだったけど、すぐにニコッと笑って見せる。
「なんかね、似てるんだ。私の大好きだった人に」
大好きだった人?
それを聞いて、落ち着きがなくなる俺が怖い。
「その大好きだった奴に、俺のどこが似てるわけ?」
「う~ん。どこって言われてもな。……あ。野球が上手いところと、野球が大好きなところ?」