Dream。~君と私の応援歌~


「中村詠斗ってやつは俺の親友で、ライバルだった。……お前と同じように『野球の天才』って言われてた奴だよ。その詠斗の彼女が片瀬だった。」


その人が、あいつの大好きだった人――。


野球を、愛していた人――。


「詠斗は片瀬を甲子園に連れていって、特大のホームランをプレゼントすることが、夢だったんだ。……高校2年生の夏の選手権大会。詠斗の場外ホームランで俺たちは甲子園出場を決めた……。でも……」


透先輩が唇を噛みしめた。





















「その日の帰り道。詠斗は……事故で死んだんだ」






















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