Dream。~君と私の応援歌~
二人
解散した後も、湊くんは一人残って打撃練習をしてた。
心春と一緒に帰るのを断って、私も湊くんと残る。
「帰ってていいのに……」
ベンチでギターを扱う私に湊くんが言った。
湊くん一人、置いて帰れるわけないでしょ。
そう言うと、何がおかしかったのか、湊くんがクスクス笑う。
「母親かよ。……わかった。こんな暗くまで雫を残しておけないし……。もうやめにするか。」
湊くんが帽子をとり、私の隣に座った。
湊くんと肩が触れ、赤くなっているであろう私の顔。