主人公になれない


先輩は、私に近付いて傘に入れてくれた


「あ…すいません、ありがとうございます…」


「いえいえ…って、河上さんじゃん」


「え、私のこと…」


「あっ…えと、」


急に言葉を詰まらせたので不思議に思った


「??」


「えっ…と、あ、駅まで行くの?」


「あ、はい」


「そっか、俺もだから、一緒に行こ」


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