誰にも言えない、だけど好き。
はじまり
ちょ、ちょっと鈴ちゃん
「結衣~おはよ!」
「あ、加奈子おはよ。」
「その顔どしたん!クマやばっ!!」
「だって~。今日自己紹介とか絶対あるじゃん~。」
「ブッ。相変わらず人見知りすぎだから。」
「ほんとにやだ~。うう…」
加奈子に半分ひっぱられる状態で、私は学校に向かった。
「あっ!結衣ちゃんおはよー!!」
教室に入ると、鈴ちゃんがめっちゃブンブン手を振って挨拶してきてくれた。
だけど鈴ちゃん…
めっちゃ視線集めてます…。ひええぇー。
「おはよう!結衣ちゃん…ていうの?」
「う、うん。おはよう…!」
「おはよー!」
「おはよっ」
鈴ちゃんの周りにいた子たちが、次々に挨拶してくれる。
なんだか感動。
そのまま鈴ちゃんがおいでおいでして、うまーく輪の中に入れてくれた。
鈴ちゃんが、マジで神様に見える…!
オン眉でボブの子が、麻衣ちゃん。
と、日焼けしたお肌のショートの子が、美月ちゃん。
よし、覚えた!!!
「あっ、そういえば次の時間に委員会決めるらしいよ~」
「えっ。」