恋するドリームノート
ドリームノート、第三章。
ふぅ〜。
冬の朝の風は冷たい〜。
でも、コパンに行く足は軽い。
それに…。
ワクワク。
今日も井上さん、ロールサンド、
喜んでくれるかしら?

ウフフ。
ホントに張り合いがあるな。

あれ?
コパンの扉が、閉まってる。
どうしたのかな?
裏口に回る。
こっちは、開いてるわ。
ドアを開けて、声をかけた。

「おばちゃん、おはようございます‼」

シーン…。

「おばちゃん‼」
「あぁ、ゆいちゃん〜。こっちよ〜。」

奥のおばちゃんの部屋から声がした。

「おばちゃん…おばちゃん、どうしたの‼」
なんと、おばちゃんが布団にうずくまっている。

「ゆいちゃん〜、あぁ、痛い〜。」
「おばちゃん、どこが痛いの?」
「腰をね、痛めちゃって。ぎっくり腰よ〜。」
「やだぁ、どうしよう。お医者様は?」
「今は、歩くのも出来ないから…横になってガマン〜。あとで、甥の聡が車を出してくれるって。」
「お店は?どうする?お休みにする?」

おばちゃんは、痛そうな顔を私に向けると
「ゆいちゃん、あなた一人でお店を開けてくれる?」
「えっ、私一人で⁈」

えー‼‼
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