恋するドリームノート
私は、そんな聡君の態度にイライラっと、してしまう。

コーヒーをカップにドボドボっと注いで、こぼれそう。
いけない、
落ちついて、落ちついて。
井上さんが、不思議そうに私達の方を見てる。

慌てちゃう。
トレイにロールサンドとコーヒーを載せて、笑顔を作った。

「お待たせしました。」
井上さんが、無言。
気まずいなぁ。

「おーい、ゆいちゃん。俺のも早く〜。」
「あ、はい、はい。」
聡君のロールサンドを4個、お皿に乗せると、カウンターテーブルにサッと置いた。

「ゆいちゃん、俺にもコーヒー。」

もう、嫌になっちゃう。
コーヒーをドボドボッと、カップに注ぐと、
聡君の前に置いた。

「このロールサンド、ゆいちゃんが作ったんだよね。」
「そうよ。」
「玉子がさ、塩辛くない?」
「え?!」

そんな‼
玉子とマヨネーズを和えるとき、お塩は、いつもの分量のはず…。
慌てて、井上さんの方を見ると、

井上さんは、コーヒーを黙って飲んでいる。
ロールサンドが、お皿に残っている。

あちやぁ〜。
どうしよう。
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