恋するドリームノート
ドリームノート、第四章。
小山のおばちゃんが、コパンをお休みしてから一週間が経った。

私は、おばちゃんの家に泊り込み、

朝から、銀行へ行くのも、お店を切り盛りするのも、ひとり任され…。
無我夢中の毎日。

ロールサンドウィッチの味も、二度と失敗しないように、
味見に念を入れた。

おばちゃんが、腰をさすりながら、お店に顔を出した。

「ゆいちゃん、お客様は、どんな感じ?」
「ランチが無いから、がっかりされちゃうけど…コーヒーのお客様は、来てくれてる。」
「ふうん、コーヒーね。そう…私にブレンドを淹れてくれる?」
「え?おばちゃんに?」
「お客様はついてるんだから、私に飲ませてよ。」

ブレンドコーヒーの豆をひく手が震える。
緊張しちゃうな。
湧いたお湯を、コーヒーに注いで。

白いコーヒーカップをおばちゃんの前に置いた。

「うん、香りは良いわね。味は…酸味の中に柔らかさがある。」
「ホント?」
「熟練の味までは、まだまだだけど、及第点かな。」

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