恋するドリームノート
「ありがとうございました‼」

ランチタイムの最後のお客様が、帰って行った。

ポトフは、完売。
嬉しい〜。

おばちゃんもニコニコ顔。

「ゆいちゃん、良かったね。私も教え甲斐があるわ。」
「おばちゃん、ありがとうございます‼
私、もっと、頑張ります‼」
「ポトフに慣れたら、ハンバーグも教えるから。」
「特製ハンバーグね‼」
「やる気があるから、私も嬉しいわ。さぁ、私達もランチにしましょう。オニギリ、作っておいたから。」

久しぶりに、おばちゃんとホッとする。
私は、ブレンドコーヒーを2人分入れると、カウンターに置いた。

「そう言えば、井上さんが来なかったわね。どうしたのかしら?」
「あの…あのね、一週間くらい来ないの。」
「あら、一週間も。」

ふうん、とおばちゃんは言うと、コーヒーを飲んだ。

「おばちゃんがお店を休んで、最初の日にね。」
「どうかしたの?」
「塩辛いロールサンドウィッチを出しちゃったの…ごめんなさい。」
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