狂犬の手懐け方

「お前…また校舎を壊したのか!」

「……悪い」

「抵抗すんなよ! ちょっと来い!」

教師は大声を張り上げる。
威嚇だろうな。目が怯えている。

犬塚は面倒だという雰囲気を全身に醸しながら教師に言われるがまま歩き出した。

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