狂犬の手懐け方


相馬は気付いていたのかもしれない。

このままでいいと言われても納得できなかった自分に。

だからわざわざこんな漫画を寄越してきたのかもしれない。


パラパラと漫画を読み始めた。

大山加奈子に借りたものとは違い、手が触れ合うだけでも頬を赤らめるような、そんな純粋な漫画だった。

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