狂犬の手懐け方


一気に読み進め、5冊読み切った時には0時を回っていた。

「やば。寝なきゃ」

私はそう呟き、電気を消した。


夢の中に相馬が現れた。
書店で少女漫画を買っている姿だった。


いつもなら相馬の出てくる夢を見た後は腹が立って仕方ないのに、今回は目が覚めてもどこか穏やかな気持ちでいられた。

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