狂犬の手懐け方


「ブツブツブツブツ…」

「……?」

昼休み。保健室の前を通った時に中から声が聞こえてきた。

何を言っているのか理解出来なかったけど、その声は確かに相馬のものだ。


耳を澄ます。ちゃんと確認をしとかないと、もしも中で相馬と女が寝てたりでもしたら大変だ。

……中からは相馬の声以外聞こえない。よし。


俺は保健室のドアを開けた。

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